コサギ株式会社KOSAGI K.K.

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DX・AI経営方針

コサギ株式会社

1. 経営ビジョン ― デジタル・AI が当社の事業環境に与える影響

情報サービス産業においては、生成 AI の実用化により、要件定義、設計、実装、検証といった開発工程そのものの生産性が大きく変化しています。従来は人手による工数の積み上げで提供されていた役務の一部が AI によって代替される一方で、AI をどう業務に組み込むかという課題を抱えるお客様が急速に増加しています。

この変化は、当社のような小規模事業者にとって、事業構造を転換する好機であると当社は捉えています。人員規模ではなく、AI を前提とした業務設計と実行速度によって競争力を確立できるためです。

当社は、「AI を前提とした業務プロセスを自ら実践し、その知見をもってお客様の変革を支援する事業者」 となることを経営ビジョンとして掲げます。自社が実践していない手法をお客様に提案することはしない、という姿勢を事業の基本に置きます。

2. デジタル・AI 戦略

上記のビジョンを実現するため、当社は次の三つの取組みを進めます。

(1) 自社業務プロセスの AI 化

当社は、自らの受託開発及びコンサルティング業務そのものを AI を前提とした工程へ再設計します。調査、設計案の作成、実装、レビュー、ドキュメント作成の各工程に AI を組み込み、少人数のまま提供可能な業務量と品質を高めます。

(2) データ利活用基盤の整備

案件を通じて蓄積される設計上の判断、実装パターン、及び業務知識を、再利用可能な形で整理・蓄積します。属人的な経験に依存せず、AI による検索・参照が可能な状態を整備することで、提供品質の安定と立ち上がり速度の向上を図ります。

(3) 自社 AI サービスの提供

受託業務で得た知見をもとに、標準化可能な領域について自社 AI サービスの開発・提供を進めます。役務提供に依存した収益構造から、サービス提供による収益を併せ持つ構造への転換を目指します。

3. 推進体制と人材

現在、当社の DX 及び AI 活用の推進は、代表取締役が統括しています。意思決定から実装までの距離が短いことを小規模事業者の利点と捉え、施策の立案から実行までを迅速に行う体制をとっています。

人材面では、次の方針で取り組みます。

  • 代表取締役自身が、AI 技術及び関連する制度動向の学習を継続し、実装レベルで技術を把握した状態を維持します。
  • 今後の要員拡充にあたっては、AI を活用した業務遂行を前提とした人材の確保及び育成を行います。
  • 外部の技術者・専門家との協業により、当社単独では不足する専門性を補完します。

4. IT 環境の整備

当社は、次の環境を事業基盤として整備・運用します。

  • クラウド基盤 ― サーバー等の物理設備を自社で保有せず、クラウドサービスを基盤として利用することで、事業規模の変動に応じた柔軟な構成を確保します。
  • AI 基盤 ― 業務で利用する AI サービスについて、データの取扱条件を確認したうえで選定し、業務工程に組み込みます。
  • データ管理 ― 業務上の記録及び資料を電子的に管理し、外部プラットフォームに依存しない形での保全を行います。
  • 情報セキュリティ ― 別途定める「情報セキュリティ基本方針」に基づき、情報資産の保護及び AI 利用時の情報の取扱いに関する対策を実施します。

5. 成果指標(KPI)

当社は、本方針に基づく取組みの進捗を、次の指標により評価します。

指標 現状(第3期実績) 目標
AI 関連業務の売上高比率 算定中 第6期までに 50%以上
自社 AI サービスの提供数 0 件 第6期までに 1 件以上のサービス提供開始
AI 活用による業務工数の削減率 測定開始前 第6期までに主要工程で 30%削減
売上高 7,698千円 第6期までに第3期比 2 倍
情報セキュリティ事故の発生件数 0 件 0 件を維持

第 6 期= 2028 年 7 月 1 日〜2029 年 6 月 30 日(当社の事業年度は 7 月 1 日〜翌年 6 月 30 日)。基準は第 3 期(2025 年 7 月 1 日〜2026 年 6 月 30 日)実績。

指標の測定結果は、事業年度ごとに確認し、必要に応じて施策及び目標値を見直します。

6. 推進状況

当社は本方針に基づき、次の取組みを実施しています。

  • 自社業務における生成 AI の活用を開始し、調査・設計・実装の各工程への適用範囲を順次拡大しています。
  • 情報セキュリティ基本方針を策定し、対外的に公開しています。
  • IPA「SECURITY ACTION」の自己宣言に取り組んでいます。
  • 業務上の記録・資料の電子的な管理体制の整備を進めています。

取組みの状況は、事業年度ごとに本方針とあわせて見直し、更新します。


策定日:2026年8月22日
コサギ株式会社
代表取締役 徐 進